持続可能な社会貢献とは?
大学時代に抱いた問い
幼少期から高3になるまで、父の仕事の都合でインドネシアに住み、インターナショナルスクールに通っていました。「いつか経営者になりたい」。そう思ったのは、小学生から通っていたインタースクールの環境が影響しています。友達の家族はほぼ全員自営業という環境で、大人になったら起業するのが当たり前だと思っていました。転機となったのは高3のとき。家族の都合で急に帰国することになりました。新しい環境に常に気が張っており、家も安心していられる状況ではなく、どこにも自分の居場所がないと感じたそのときの体験が、コミュニティ運営や居場所づくりへの関心につながっていきました。大学に入学したのはちょうどコロナ禍の始まった2020年。オンラインで授業を受けるかたわら、NPOのインターンとして、学生起業家のコミュニティ運営や、若者が立ち寄ることができる次世代型のスナックなどの取り組みを始めました。コミュニティやスナックでは、日々自分の持ち場で戦っている人たちが、肩の荷を降ろして気軽に本音を話すことができます。そんな場をつくることにやりがいを感じた反面、持続可能性にも課題を感じていました。「家でも職場や学校でもない、第三の場所を持続的に運営していくには、もっと経営的な手腕が必要なのでは?」と思っていたときに出会ったのがNPDでした。実は、始めに「社会課題をビジネスで解決する」というミッションや「ハッピートライアングル」という経営理念を読んだときには半信半疑だったんです(笑)。駐車場の事業と社会課題の解決がにわかには結び付かなくて。でも、説明会や面接で話を聞くほどに、それが真実であることが伝わってきました。中でも印象的だったのは、那須で展開しているエキナカこども食堂や保護犬活動の話です。本業のテーマパークと紐づいた形で社会貢献事業が展開されていることに、「本当にハッピートライアングルが実現されているんだ」と衝撃を受けました。ビジネスと社会貢献の両輪で持続可能性を追求する姿に強く共感し、ここで働けば最終的に自分の夢に行き着けると思い、入社を決めました。