日本駐車場開発株式会社

自ら道を切り開く経営者を目指して
2社の取締役兼務で、
事業経営の面白さを体感する

那須興業株式会社
代表取締役社長 林 沙紀 大学時代はマーケティングを専攻。ベトナムや中国での研修参加、文科省の給付型奨学金を得てのマレーシアへの長期留学を経験する。留学先のマレーシアにて、日本人起業家団体でのインターンを経験、経営者への夢を抱く。2021年新卒でNPD入社。大阪心斎橋エリアの有人駐車場責任者としての活躍が認められ、2022年に「ニューリーダー賞」を受賞。2022年那須興業株式会社取締役就任。2024年藤和那須リゾート株式会社取締役就任。2025年2月同代表取締役社長就任。

「環境に左右されない人間になりたい。」
自分の思いと会社のビジョンが重なった

長期留学先だったマレーシアで起業家団体のインターンをしていた頃に、コロナ禍が始まりました。事業が落ち込む中でも、自分たちができることや新しく始められることを前向きに模索する起業家たちの姿を目の当たりにして、私も環境に左右されず、自分の道を切り開いていく生き方をしたいと思うようになりました。NPDへの入社の動機となったのは、「世界100都市に展開し、100人の社長を輩出し、100年続く会社をつくる」というビジョンや、社長の下で学べる環境を知ったこと。自分の描くビジョンと重なり合うのを感じ、ほぼ即決で入社を決意。すぐに「新卒入社した女性社員の中で、最速で最年少の経営者の一人になる」ことを目標に掲げるようになりました。配属された大阪心斎橋エリアでの営業成績が認められて、2年目に1〜3年目の若手社員を対象とした「ニューリーダー賞」を受賞し、那須興業株式会社の取締役にならないかと声をかけていただきました。取締役になってすぐに担当した宿泊部門では、那須高原りんどう湖ファミリー牧場内にあるグランピング施設の、4棟から16棟への増設を実現。自分の手で新しい何かを創り出す面白さを味わいました。いまは物販とカフェ事業を担当し、牧場の新鮮な牛乳を活かした自社オリジナルの製品開発やブランディングに注力しています。自分が生み出した施策が、ショップ利用者数の増加といった具体的な数字に反映されるようになってきており、とてもやりがいを感じています。物販のショップは牧場のゲートの外にあるため、入場者以外も利用が可能です。「牧場の土産物ショップ」という立ち位置を超えて、那須のおいしい乳製品や名産品が購入できる新たな観光スポットとしてのポジションを築きたいと考えています。

異なる文化をもつ2社の良さを統合し、
より良い施策を生み出す

2024年からは、那須興業株式会社との兼務で、藤和那須リゾート株式会社の取締役に就任し、那須ハイランドパーク内にあるレストランやショップの運営を担当することになりました。まずはさまざまな状況に合わせて柔軟に対応できる現場体制やコスト削減を目指し、レストランの自社運営化と大幅なメニュー変更に取り組みました。1ヶ月間、私自身も現場に入り、現場のメンバーとの関係性を築きながらオペレーションの課題を洗い出し、効率のよいやり方を考えました。いま注力しているのはレストランのメニュー開発です。テーマパークのレストランとなると、食事ができるだけでよいと考えるお客様もいると思うのですが、「テーマパーク内の食事がおいしかった」という体験がリピート来場の動機になるぐらい、レストランの魅力を高めていきたいと考えています。また、地域社会にも貢献できるよう、地元の食材を使った健康的でおいしいメニュー開発も進めています。いまの私の課題はスタッフのマネジメント。運営体制の変化による現場の動揺もあり、私と現場との板挟みになって悩む部下の姿に、自分のマネジメントのあり方を考えさせられました。那須リゾートでは基本的に自分で手を動かして課題を解決してきましたが、同じことを部下に経験させる度量がまだまだ足りないと感じています。部下のトライアンドエラーを見守り、成長を促す関わり方を、周囲にいる経営陣からも学びたいです。2社とも新しい体制に慣れ、変化にも柔軟に対応できる現場の仕組みづくりはひと段落し、いまは先を見据え、いままでなかったものを生み出すチャレンジのフェーズに入っています。そのために、2社間のシナジーを生み出すことが、いまの私の目標。互いの良さを取り入れながら、よりお客様に満足いただけるような商品・サービスの提供を行うとともに、会社の成長を加速させるような施策を打ち出していきたいと考えています。至らない点も多く失敗もありますが、NPDで重視されるのは、失敗をチャンスと捉え、いかに成功に導くかを考えながら行動し続けること。親会社やグループ会社の取締役からさまざまなサポートを得ながら、日々楽しく試行錯誤しています。そんな多忙な日々の支えになるのは、やはり経営者になりたいという入社当初からの思いです。就職活動中のみなさんにもぜひいまのうちに、自分が目指す将来像や、なにを人生で成し遂げたいか考えておくことをおすすめしたいです。


※掲載情報は取材当時のものです。