「社員と共に走る経営者になりたい」
戦略コンサルタントからの転職
学生時代は体育会系のラクロス部に所属し、部活動に没頭する日々を送っていました。就職については、「将来は社会を変えられる人になりたい」との思いから、始めは国家公務員を目指しました。しかし、個人として社会を変革できる力を身につけるには、若いうちに圧倒的なスピードで成長できる場で修行を積むべきではないかと考えるようになり、新卒で戦略系コンサルティング会社のボストンコンサルティンググループに入社しました。入社後は、先輩社員とともにさまざまなプロジェクトに参画して事業計画や新規事業立案などを行いながら、情報収集や分析、提案書の作成といったスキルを一つひとつ身につけていきました。転機となったのは、地方のエネルギー系企業の全社改革プロジェクトです。100名規模のプロジェクトリーダーとして、毎年の改革目標を定め、クライアント先に常駐しながら各部の皆さんと一緒に目標達成に向けて動きました。初期には信頼関係の構築に苦労しましたが、長期に渡って共に取り組むことでいつしか戦友のような関係になり、目標達成の際には泣いて喜び合いました。根っからの体育会系なこともあり、頭で考えて計画や分析を行うよりも、各部門のメンバーと一緒に走りながら結果を出すことに喜びを感じるのだと気づき、将来は事業会社の経営者になりたいとの思いが芽生え、株式会社ドクターネットへの転職を決意しました。当時、遠隔画像診断支援サービスの草分け的な存在としての優位性を持ちつつも業績が伸び悩んでおり、社長として、各事業部とともに一つひとつ課題を見つけ出し、改革を行いました。常に心がけていたのは、それまで行われていた業務を最大限に理解することです。私自身も現場に入り、手を動かしながら課題を見つけて、改善点の提示や新たなルール作りへとつなげていきました。8年経ちますが、事業会社のマネジメントは想像通り大変で、そして楽しいですね。事業の楽しさは、やはり会社の成長を実感できることです。収益は一見単なる数字に見えますが、その裏にはメンバーの意識変革や業務改革、新規事業へのチャレンジなどさまざまな努力があってのこと。毎年新たな目標を設定して、社員みんなで苦労しながら達成してきた積み上げが、いまのドクターネットの成長につながっていることにやりがいを感じています。