日本駐車場開発株式会社

NPDグループを
日本を代表する企業に躍進させる。

日本駐車場開発株式会社
常務取締役管理本部長 渥美 謙介 2007年に新卒で入社。オーストラリアで生まれ、幼少期はニューヨークで育つ。ビジネスに興味を持ち、大学1年生の頃学部の仲間たちと起業。ビジネスの難しさを経験。新卒でNPDに入社後、NCS(日本自動車サービス開発)代表取締役を経て、2018年常務取締役管理本部長に就任。

入社5年目で社長を任された子会社が、倒産の危機に。
最後まで諦めず、どん底からの黒字転換。

NPDと初めて出会ったのは、伸び盛りのベンチャー企業が集まるセミナーでした。学生だった自分たちより、NPDの社長である巽と当時の副社長の氏家がイキイキと楽しそうだったことを覚えています。正直、嫉妬しましたね。同時に、2人のビジネストークがとても勉強になり、ここで商売を学ぼうと決めたんです。入社後いろんな部署を経験し、4年目にカーシェアリング事業部に異動。この事業部が子会社化され、NCS(日本自動車サービス開発)の社長になったのは、入社わずか5年目の時でした。「これが社長になるということか……」とヒシヒシと実感したのは、全ての契約書面に社長である自分の名前が記載されているのを目にした時のこと。従業員であれば売上を上げることだけに集中すればいいですが、社長になるとそうはいきません。銀行との取引も、従業員の雇用も、お客様との契約も、すべて自分の責任で行うことになります。若くして抜擢されたのはいいものの、1年目は赤字に。2年目にはさらにどん底を経験するという、非常に厳しいスタートでした。会社は利益が出ていなくても、人件費や家賃など、毎月様々な費用がかかります。2年目になった時点で、このまま利益が上がらなければ1年8ヶ月後に倒産することが分かっていました。いま思い出しても胃が痛むような、ヒヤヒヤする日々でしたね。ですが、社長に抜擢してもらった以上、どんな状況になっても前進し続けることだけは決めていました。というのも、学生時代に一度起業して失敗した経験があるのです。想定よりも儲けが少なく、1年半で辞めてしまったのですが、「しんどい時期に踏ん張って継続するからこそ成功が見えるのでは? あの時諦めたのは早かったかもしれない……」というしこりとなって残っていました。だからこそ、計画通りにならなくても、今度は中途半端なところでストップするのはやめようと決めていたんです。資本金が底をついてしまったときも、グループの役員会で「僕の未熟さからこうなりましたが、再度チャンスをください。必ず成功させます」と頭を下げ、5,000万円の増資と5,000万円の貸付をしてもらいました。あの当時は本当に苦しかったですが、3年目に黒字転換し、7年目には7億円の営業利益を出すことができました。あらゆることをやりましたが、打率にしたら1割程度だったと思います。「天才のイチローでも打率3割。やったこと全てがヒットすると思うな」という巽社長の言葉があったから、新しい施策を出し続けることができました。巽社長には毎週のように叱咤激励していただきました。自分にストップさえかけなければ、ずっとサポートしてくれる。それがNPDなんです。真摯に事業に向き合い、しんどい時期を受け入れる覚悟と自分の力で成長させたいという意欲のある人には、非常に面白い環境だと思います。

逆境を乗り越えて成長したい。
そんな意欲のある人を待っています。

業績がグングン伸び、やっとここまで来たと感じられるようになった社長7年目のある日、「NCSの社長を辞めて、NPDグループのCFO(最高財務責任者)をやってほしい」と言われました。社内起業ではありますが、イチから立ち上げ成長させてきた会社が、絶好調のタイミングです。そこから離れなければならないことに絶句したことを、今も鮮明に覚えています。ですが、当時の役員体制を客観的に見たとき、営業組織をさらに拡大することについては私よりはるかに長けていると思える取締役がいたので、NCSはその方に託すことにしました。そして、CFOとして私がやるべきことは、グループ全体の資源、すなわち人、物、金、情報を的確に調達し、グループの状況を見ながら最適な事業に配分することだと捉えました。最初に行ったのは、新卒採用プロジェクトチームの刷新です。それまでの採用と入社後の離職率を分析した結果、入社1年目の離職率がとても高くなっていました。その原因は、会社の良いところばかりを伝える選考フローにあると気づきました。そこで、良いところも悪いところも含めて、会社の実態をストレートに伝える方針に転換。採用基準も、ピンチにあっても常に次の打ち手を出し続けられる人だけに内定を出すことに変えました。その結果、入社後の定着率も含めて採用の質を上げることができました。採用基準を厳しくしたので、当然、それまでの何倍もの人数の学生さんと会うことになり大変でしたが、そのおかげで結果はすぐに出たと思います。厳しい採用をくぐり抜けたメンバーの中から、若くして要職に抜擢される人材が出はじめています。同時に、グループ全体のコスト削減と組織再編にも着手。既存の組織の枠組みを解体し、統合・再構築することでコストを3割削減し、組織を一新させました。変化には様々なストレスもありましたが、より新しいチャレンジが出来る組織になったので、これからが楽しみです。NPDは2022年で31期になります。そのうち27期は、最高売上を更新し続けています。とはいえ、まだまだちっぽけな存在です。ここからもっと成長させて、日本を代表するグループ企業に育てたいと思っています。誰もが人生において逆境を経験したことがあると思いますが、人間が成長するのは逆境を乗り越えた時です。逆境に立ち向かう覚悟のある、成長意欲の高い人をお待ちしています。


※掲載情報は取材当時のものです。