アジアの経済成長の中で、
駐車場ビジネスにチャレンジしたい

  1. NIPPON PARKING DEVELOPMENT
    (THAILAND) CO., LTD.
    PRESIDENT&CEO

    川村 憲司

グローバル事業のサービス

日本での成功をもとに、
タイ、中国、韓国、インドネシアへ

「日本の都心のランドマークとなるような、主要なビルの駐車場を運営したい」。社長の巽が実家の駐車場管理からスタートし、駐車場のサブリース事業をスタートした頃から、そんな目標を胸に事業を進めてきました。一つひとつ物件を取得し結果を出す中で、目標としていた主要なビルの駐車場物件を取得することができました。その後、駐車場事業では、アジアの国々への展開を目指すようになりました。日本駐車場開発グループでは、ASEANの中でも成長率3〜10%を越える国に焦点を当て、グローバル化を進めています。2010年、タイに現地法人を設立。日本で培ったノウハウを活用する形で駐車場事業を進めようとしたところ、想像を越える困難がありました。駐車場ビジネスは、その国の経済発展と直結しています。また、それぞれの国に法規制があります。そういった課題を解決しながら、タイの現地法人設立から約5年で30物件を取得してきました。そして、首都バンコクのランドマークとなる主要なビルの駐車場運営も獲得することができました。現在は中国、韓国、インドネシアにも現地法人があります。今後、フィリピン、ベトナム、ミャンマーなど、アジアの国々で更なる発展を目指していきます。

グローバル事業の取り組み

日本で培ったノウハウだけでなく、
その国に合わせた事業展開必要でしたが

川村:日本駐車場開発では、都心のビル内の駐車場のサブリース事業に注力してきました。その中で、日本最高峰のビルとして目標にしていたビルがありました。そのビルの駐車場物件を取得したときは大きな達成感がありましたね。2005年には東証一部上場も果たし、次の駐車場ビジネスの目標をアジアの国々への展開へと定めました。現在、日本では少子高齢化が進んでいますが、アジアには大きく成長している国がたくさんあります。経済成長率が著しい国は、ビルや車も増えるため、絶対に駐車場のニーズがあるはず。そこで2010年頃、ASEANの加盟国を中心に調査を進めました。当時、シンガポールには私たちがターゲットとするような高層ビルがすでにたくさんありました。一方で、私がグローバル展開の候補国としたのは、タイでした。駐車場のサブリース事業を行うには、経済成長のタイミングが重要なんです。シンガポールの都心部ではすでに月額3万円程度の駐車場があり、日本の駐車場と同じくらいの基準で駐車場を借りる人がいる状態でした。

タイでは月額3000円程度。日本の1/10の基準です。インドネシアはまだお金を払って駐車場を借りるというタイミングではありませんでした。いま駐車場ビジネスを展開するなら、今後数年で駐車場料金が数倍に成長する可能性のあるタイでチャレンジしてみたい。そんな想いから、初の現地法人を設立しました。経済成長のタイミングの他に、もうひとつ基準がありました。それは、自分自身がチャレンジしたい国であること。現地に住み、事業を展開するにあたって、自身の思い入れのある国でなければ絶対に成功しないと思っていました。タイには温厚でのんびりした雰囲気があります。日本でいえば、関西のノリに近いかもしれませんね(笑)。私はタイのそんな雰囲気が好きなので、最初にチャレンジするならタイでやってみたいと思ったんです。2015年現在、30物件を取得しました。当初の予定からすると、かなり遅いペースです。日本でのノウハウを生かしてもう少し早いペースで進められると考えていたのですが、思った以上に困難なことがたくさんありました。

駐車場ビジネスを通して、アジア
国々から事故や渋滞を解消したい

川村:タイで駐車場事業をはじめた頃、「駐車場管理なんてもうやってるよ」と多くのビルオーナーは言いました。すでに駐車場があり、車の出入りもあり、警備員がいる。それ以上のニーズをもっていなかったんです。ビルのオーナーは運転手に車を運転させて玄関で降りるため、自身の目で駐車場を見たことがないので、駐車場が汚れていたり、暗く危ない場所であることを知らないんですよね。当初の予想を越える困難さでしたが、ひとつずつプロジェクトを重ね、物件数を増やしてきました。多くの国には、建物の規模に合わせて駐車場をつくらなければならないという法律があるのですが、国によってその台数は異なります。タイでは60平方メートルに1台。日本の約2倍の台数です。日本の都心部は電車等、公共交通機関が発達していますが、タイの都心部は車での移動が中心です。そのため、たくさんの駐車場が必要になるんです。また、車で通勤する人が多いため、朝に駐車場が埋まり、夕方になると空く。そういったタイの状況をふまえ、ムダなスペースを減らし、駐車場の場所ごとに料金体系をつくっていきました。

その結果、多くの駐車場の売上を伸ばすことができたんです。現在、中国、韓国、インドネシアに現地法人を設立しています。今後もアジアの様々な国に展開したいと考えています。何より大切なのは、その国でやってみたいと思う人がいること。私自身もタイでなら頑張ってみたいと思ったからこそ、最初にタイで事業を進めました。中国、韓国、インドネシアも、その国でやってみたいと手を挙げる人がいて、はじめて展開を決めたんです。海外での展開において、リスク管理等、かならず身につけないといけない独特の感覚値があります。今後、タイや中国、インドネシアは、海外展開にむけた人材を輩出する拠点にしたいと考えています。先日、タイのニュースで、日本駐車場開発が関わる渋滞解消プロジェクトが放送されました。都心部の四つ角にあるすべてのビルの駐車場を当社が運営することで、事故や渋滞を解消できるという内容でした。今後アジアの国々では、必ず駐車場が必要とされます。単に海外への事業展開としてだけではなく、その国の課題を解決するような事業にしたいですね。そして、数10年にはその国の歴史の教科書に載るかもしれない、という野望も密かにもっているんです(笑)。

PROFILE

NIPPON PARKING DEVELOPMENT
(THAILAND) CO., LTD.
PRESIDENT&CEO
川村 憲司

1991年日本駐車場開発入社。 商社勤務時代は鉄の輸出で世界中を飛び回り、 販売記録を更新するなど常に営業の最前線で活躍。 日本駐車場開発入社後は、持ち前の営業力で 新しいビルオーナーを開拓し、今の駐車場事業の地盤を作った。

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